CardioExcyte 96は心筋細胞のインピーダンスとEFPの両方を96ウェル同時に測定することができるシステムです。オプションのIntegra Viaflo Assistと組み合わせることにより、各ウェルへの細胞や化合物の添加、培地交換などの分注作業を自動化することができます。

CardioExcyteには、オプションでIntegra Viaflo Assistを使用することができます。コンパクトな分注機で、96ウェルプレートへ細胞や化合物を添加するのに有用です。

CardioExcyteはインキュベーションシステムを搭載しているため、インキュベーター外で使用することができます。温度、CO₂濃度、湿度を最適な環境に保つことができるため、長期間の測定も安定して行えます。

低酸素測定用オプションを使用することで、CO₂やN₂濃度をコントロールすることができます。様々な酸素濃度条件下における測定を行うことが可能となります。

SOLは光刺激用のオプションで、CardioExcyte 96 / FLEXcyte 96と組み合わせて使うことで、細胞に対してLEDによる光刺激を与えることができるようになります。Channelrhodopsin2(ChR2)のような光感受性のイオンチャネルをあらかじめiPS心筋細胞に発現させておくことで、光刺激により細胞を脱分極させ、活動電位を惹起することが可能です。

電気刺激と比べると、刺激タイミングがより正確にコントロールできる点、細胞全体に同時に刺激を与えることができる点において、光刺激の方が優れているといえます。電気刺激の場合、刺激は電極を起点としてウェル全体へと伝わっていくため、電極近傍の細胞から順に刺激されていく形となります。正確にタイミングをコントロールできる光刺激により引き起こされる拍動を解析することにより、より詳細な化合物の作用や濃度依存性を解析することができます。これらの解析は専用ソフトウェアのCardioExcyte Control/DataControlを用いて行うことができます。