SyncroPatch 384
SyncroPatch 384は384ウェルのデータを同時測定可能な全自動パッチクランプシステムです。本システムは温度コントロール付きのDeck positionを搭載したBeckman社のBiomek i5分注ロボットに、測定を行うパッチクランプモジュールと384チャンネルのカレントクランプ機能付きTecellaアンプを組み合わせています。測定ソフトのPatchControl 384、解析ソフトのDataControl 384、測定用消耗品のNPC-384チップや測定溶液もセットとなっていますので、納品当日から実験結果を得ることができます。システムは1年間の保証が付いており、ハード的なサポートだけではなく、測定系の最適化のようなアプリケーションサポートも対応いたします。
温度コントロール機能
SyncroPatchには複数の温度コントロール機能が搭載されています。Biomek上には12か所の温度コントロールが可能なDeck positionと温度コントロール&シェイク機能がついたセルホテルがあります。また、測定を行うパッチクランプモジュールも10 ~ 37℃の範囲で温度コントロールが可能です。測定部とDeck上の溶液の温度が個別にコントロールできるため、細胞に添加する溶液を事前に温めたり、冷やしたりすることができます。
カレントクランプ
SyncroPatch 384用のアンプはボルテージクランプとカレントクランプの両測定に対応しています。ソフトウェア上でモードを選択するだけで、測定モードを切り替えることができます。
32ウェルモード
32ウェルモードを使用することで、低スループットの自動パッチクランプ装置としてご使用いただけます。32の倍数で任意のウェル数のみの測定を行うことができます。プレートの使用しなかった部分は、後日別の実験に改めて使用することができます。この機能は測定系の最適から、小規模なスクリーニングなどに便利です。
光刺激ツール
光刺激ツールを使用することで、ボルテージクランプと同時に光刺激を与えることもできます。刺激はソフトウェアからコントロール可能で、短時間の刺激から長時間の刺激、また電圧プロトコルと組み合わせた光刺激も可能です。